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卒業生は今

 

 

13期卒だから、68歳。

 

学生時代から見ると爺さんと思っていた年齢になってしまった。公共の施設入場料はシルバー料金になって、しめしめと思っている昨今である。

 

しかし、身体的に医者通いが増え、同期諸君も同じらしいが、血圧、コレステロールを下げる薬の世話になり医療費もばかにできない金額で喜んでも居られない。健康は足からと母親の遺言を気にしつつ、さぼりながらも鍛える努力をしており、最近は孫を出汁にしてこの年齢ではとてもいけない遊園地やプール、公園に頻繁に出かけて楽しみながら体を動かしている。

 

唯一続いている運動と言うか趣味と言うか、20年以上前に始めたディンギーヨットは同好仲間でヨットクラブを立ち上げ、乗艇会やレースなどを実施している。

 

ディンギーヨットは二人乗りのヨットで傍目はのんびりしているように見えるが結構激しい運動量で、風の強い日に乗ると、早く帰りたいと思うようになってしまった。始めた頃は、レンタルでヨットを借りられる葉山や逗子、諏訪湖などのハーバーに行って泊りがけでレースをしたりしていたが、メンバーのほとんどが同じような年なので、最近はあまり頻繁には乗らなくなり、陸上の会合のほうが多い「ヨットに乗らないヨットクラブ」になってしまった感じがある。でもメンバーの中には遊びが好きで趣味も多方面にわたる人物が多く、飲み物、食べ物を持ち込んで投扇興(扇を投げて的に当てて点数を競う優雅な遊び)と句会を楽しんだり、海外でヨットに乗るツアーを企画して数人で行ったり、素敵な会員制の場所でクリスマスパーティーを開いたりして交流を深めている。

 

小生はクラブの役員になっているがこの役員会の終了後は飲み会になるのが楽しみで、役員を辞めないでクラブに貢献?している。これも楽しみの一つである。

 

しかし、遊んでばかりいるようだが、この年齢でまだ仕事をしなくてはいけない立場にあり、いまだに売上、利益、労務人事など苦しんだり悩んだりすることがある。この仕事のストレスを解消することが休日の孫たちとの遊びであり、ヨットクラブの飲み会であるように思える。これらは女房の助力なしではとてもできないことだと感謝しつつ、いつまでも健康な体で、人生を楽しみたいものである。

 

具志堅 雅夫

 

 

  

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